「今日は賑やかだな」  先生は店の奥をのぞき込むように首を動かす。店の中は店員である俺と、お客さんである先生だけ。もう店を閉める直前で、先生が来るときはいつもこんな時間っす。  先生は一応お医者さんで、その相手は人間でも動物でもないもの……つまり、俺みたいな怪物とかを診る専門の人らしいっす。だから俺がスライムだってことも先生だけはずっと知ってるんすよ。  先生は身体がやたらとデカいし、顔立ちも何だかこの国の人じゃないっぽい感じっす。優しい先生で、俺は大好きっす。あ、でも先生のザーメンはおいしいっすけど何故か酔っぱらうんで飲めないっす。普通の人と何か違うんすかね? 「あはは。お客さんがおやっさんに会いに来てるんす。うるさくてすみません」  奥で二人が何してるかなんて、言うわけにはいかないっすよね。おやっさんのうるさい喘ぎ声でほぼバレバレっすけど。 「構わないさ。この声を聞きながら、あいつが何をされてるか想像するのも楽しいぞ。この感じだと……相手は相当デカいな。奥まで届いてるから身体の小さいあいつにはきついかもな。終わった後が大変だ……ああ、だからこんな時間なのか」  うう、大体合ってるっす。先生は何でもお見通しっすね。あ、そろそろ店閉めないと。  閉店の準備をしながら先生が食べ終わるのを待っていると、先生はカップ酒を出して飲み始めた。まだ帰らないのかなー。俺も早くあっちに参加したいっす。 「うああ、すげえ、あああっ!」  一突きするたびに、経馬(ケイマ)さんは気持ち良さそうに声を上げる。店の方にまで聞こえているんじゃないかと心配になるが、店主の経馬さんは全く気にしないようだ。  歳は私より少し下ぐらいだが、小柄な経馬さんを相手にしていると何とも言えない気分になる。筋肉質だが小さい尻に、私の大きめの一物が出入りする。うつぶせで顔が見えないこともあり、遠くから見たら子供でも相手にしているように見えるんじゃないだろうか。  経馬さんはクッションにしがみつき、声を上げながら私の一物を締め上げる。快感に耐え、私も負けじと腰を動かす。単純な前後運動だけでなく、ひねるような動きを加えたり、奥だけでなく入り口付近や途中をごりごりとえぐったり。反応を見ながら探っていく。 「うひいっ、ああ、それ、たまんねえっ! もっと……」  抜けるギリギリまで引き抜いて、奥まで一気に押し込む。それを気に入り要求してくる経馬さん。求められるがまましばらくその動きを繰り返す。 「んぎいいっ、すげ、えあああっ! ヤスぅぅっ!」  いつの間にか、経馬さんは私のことをヤスと呼ぶようになっていた。頼武(ヨリタケ)君が私のことを安彦(ヤスヒコ)さんと下の名前で呼ぶようになった辺りから、経馬さんも呼び方を変えてきたような気がするな。  経馬さんが声を上げるたび、私の一物をぎゅうっと締め上げる。意識してのことではないだろうが、抜き差しに合わせたリズミカルな刺激が気持ちいい。このまま同じ動きを続けていてもどちらも絶頂に至れるだろうが、それではあまり面白くない。  腰の動きに少し変化をつけ、すりこぎでゴマをするときのように奥をえぐったり、姿勢を変えて前立腺を重点的に突いたりもする。すると漏れる声はますますうるさくなってくる。店の方には完全に聞こえてしまっているだろう。  それを気にして責めを中断したが、経馬さんはそんなことお構いなしのようで私の一物を一旦引き抜いてから、私を押し倒して自分から上に跨る。トロトロの雄膣は私の一物を根元まで一気に飲み込み、その衝撃で経馬さんの大きくはない一物から白濁した汁が噴き上がる。 「ああ、ヤス、お前のチンポ、奥まで、おおっ、届いてるっ!」  自分のペースで動けるせいか、先程の体位よりも余裕があるようだ。私の胸に手を突いて腰をぐいんぐいんと動かされると、私も気持ちが良くてたまらない。経馬さんも余程感じているのか、気分良く酔っぱらっているときのようにとろんとした表情だ。  しばらく快感に身を任せていると、経馬さんは私の一物に貫かれたまま身体の向きを変える。私の顔の方には背中を向けた状態だ。 「すっげえ、おああっ、当たる、ううっ、たまんねえっ!」  この向きだと丁度いい位置に当たるようで、その位置に私の一物の先端を押しつけるように腰が動く。その表情が見えないのが残念だが、脚にとろりとした滴が垂れてくるのは興奮や快感が伝わってくるようで悪くない。  ただ、経馬さんは自分が感じるための動きしかしてくれず、私にとっては少し物足りない。だから私は身体を起こし、経馬さんの小柄な身体を後ろから抱き締めた。 「お、おい、もうちびっと俺のペースで……んぎいっ、いあああっ!」  そう言いかけた経馬さんの言葉が、私の下からの突き上げで止まる。私に押さえつけられているおかげで刺激から逃れることもできず、経馬さんはただ声を上げる。  さすがに少し声が気になってきたのでその口に指を突っ込む。私の意図を察したのか察していないのか、経馬さんは声を抑えて私の指をぴちゃぴちゃと舐める。うめき声ぐらいは漏れてくるが、幾分か大人しくなった。  片方の手を伸ばし、汁まみれの一物を指で弄くり回してやると経馬さんは私の腕の中で必死で暴れた。口の中に入っていた指は歯を立てられたので引っ込めた。拘束がゆるんだ途端私の身体は倒され、体勢を変えて再び対面の騎乗位に。  経馬さんは私の身体にしがみつき、胸に顔を埋めたまま腰を動かす。私の一物を包む感触は精液を搾り取ろうと蠢き、腰の動きと合わせて一物を刺激してくる。気持ちがいい。このまま続けてれば、今度こそ射精に至れるだろう。そう思っていたら…… 「ああ、おやっさん、凄くやらしいっす……」  別の声が割り込んでくる。驚いた経馬さんは声のする方を見て身体を大きく震わせ、精液を高く噴き上げた。顔にまで飛んできたぞ。 「お、おい、来るなって、言っておいただろうがあ、ああああっ!」  経馬さんは顔を真っ赤にして、いつもの『おやっさん』の顔に戻ろうとするがうまくいっていない。理由はもちろん、まだ射精していない私が下から突き上げているからだ。私が腰を押さえているから逃れることもできず、経馬さんは尻を貫かれて感じる姿を頼武君にさらすことになった。  私は入ってきた頼武君の方を見ずに話しかける。 「頼武君、店の方はもういいのかな?」 「うっす。もう営業時間も過ぎてますし、最後のお客さんも帰ったっす」 「そうか、しまったな。店が終わる前にチャーハンを食べておくべきだったな」  夕飯を食べ損ねてしまったぞ。経馬さんとのセックスに時間を掛けすぎたか。 「あ、じゃあ安彦さんの分は後で作るっすよ。今はおやっさんの相手を……俺、二人のやらしい姿見てるっすから」  頼武君はズボンを盛り上がらせている。本来はスライム状の生物だが、人の形をしている時は普通の人と同じような身体の機能があるのだ。興奮すれば勃起するし、気持ち良ければ射精もする。子供を作ることはできないようだが。 「見ているだけでいいのか?」 「……俺も、混ざりたいっす。チンポ欲しいっす」  うむうむ。やはりこう素直に求めてくれるといいよな。経馬さんももっと素直になってしまえばいいのに。 「誰の一物が欲しいんだ?」 「両方欲しいっす。安彦さんのも、おやっさんのも。二本いっぺんに欲しいっす」 「欲張りだなあ、頼武君は。ほら、経馬さん。私一人では頼武君を満足されられないようだぞ」 「んぐうう……」  私が尻を軽くぴしゃりと叩くと、経馬さんはふらふらと立ち上がった。結局射精はしておらず勃ったままの私の一物がずるりと抜ける。私も立ち上がり、経馬さんと並んで一物を前に突き出す。それを見た頼武君はごくりと唾を呑む。その反応は性欲からか、食欲からなのか。 「こうして並べると……おやっさんのチンポ、ちっちゃいっすね。可愛いっす」 「ヤスのチンポが馬鹿デカいだけだ! 確かに俺のはちょっと小さめだが、『丁度いいところに当たる』って言われるんだぞ!」  経馬さんは必死で言い返す。長さや反り具合が丁度いいのだろうか。指で相手の尻を弄る時のことを想像してみると、確かにそんな感じがしないでもない。それに私のように無駄に大きくない方が、相手も手を出しやすくていいだろうし。悪くはない一物だ……と思うぞ。 「そうなんすか。とりあえずいただきます」  二本並んだ一物から、まずは経馬さんのものをその口に収める。頼武君は口をもごもごとさせて味わい、経馬さんは頼武君の頭に手を置く。やがて頼武君の頭が前後に動き始めると、経馬さんは目をぎゅっと閉じて気持ち良さそうに吐息を漏らす。  その光景を見ていると私も欲しくなってくる。私はまだ射精していないのだ。私は自分の一物を突き出し、それで頼武君の頬をべちべちと軽く叩いてやる。 「んう、安彦さんのもいただきますー」  頼武君は私の一物を掴み、しゃぶりつく。その間経馬さんは一物を頼武君の手でこね回され、腰が引けるほどに感じてしまっている。私は二人の姿をじっくりと見ながら、快感に身を任せた。頼武君の喉奥まで呑み込むフェラチオはたまらない。 「ああ、気持ちがいいよ、頼武君。このまま口の中に出してしまいたい気持ちもあるが、まだ勿体ないよな。もう少し楽しんでからだ」 「んあい、安彦さん」  私の一物から口を離し、再び経馬さんの一物にしゃぶりつく。その間私の一物は易しく扱かれる。気持ちいいが、これで射精には至れない。さて、頼武君は二本いっぺんに欲しいと言っているのだから、それに応えてやらねば。  経馬さんの一物が出入りする頼武君の口に指を突っ込み、横に広げる。頼武君の身体は負担がかかる前にそこだけが本来のスライムに戻り、柔らかい餅のように伸びた。そこにできた隙間に一物をねじ込むと、頼武君の口の中で一物同士がぶつかり合った。 「おお、ヤスのチンポが、ああ、たまんねえっ!」  私は自分の一物を経馬さんの一物に擦りつけた。悪くない感触だ。それをスライム状の口が包み込み、ぬらぬらの感触が程良い圧力を持って表面を滑る。ああ、気持ちがいいっ! 「ああ、駄目だ、とりあえず一発出すぞ、おおおっ!」  我慢できず、私は頼武君の口の中で射精した。我慢していたせいもあって、それなりの量が出たようだ。 「おお、すげえ、ヤスのザーメン、俺のチンポに……はああ……」  頼武君は私の精液をすぐには吸収せず、舌に乗せて経馬さんの一物に絡ませているようだ。 「ああくそ、駄目だ、イっちまう、ああ、出る! うあああっ!」  それが余程気持ち良かったのか、一発出したばかりなのに経馬さんも射精する。触れ合っている私の一物にもその感触が分かった。頼武君は二人分の精液をしばらく口の中で弄んでからごくりと飲み下す。最後にぬらぬらのスライムが一物を一撫でしてから口が離れた。 「ああ、二人分のザーメン、おいしかったっす。じゃあ俺、店の後片付けしてくるっすね」  満足したのか、頼武君は店の方に戻ろうとする。私が声を掛ける前に、経馬さんが口を開いた。 「おい、待てよ。俺だけ感じまくってる姿見られるなんて不公平だぞ。お前も恥ずかしい姿を俺に見せてけ」 「恥ずかしい姿っすか?」 「そうだ。人間の形してるときはお前だって感じるんだろ? 感じると身体がとけるらしいじゃねえか」 「そうっすけど……俺、別に恥ずかしくないっす。むしろ、感じてとけちゃってる姿、二人に見られたいっす」 「ようし。じゃあヤス、思いっきりやるぞ。二人でこいつをドロドロにとろけさせてやるんだ」 「分かった」  とりあえず頼武君の服を脱がせる。ドロドロのスライムが本来の姿とはいえ、このしっかりと筋肉の付いた肉体やこんがりと灼けた肌はたまらないな。人型の時は見た目も触った感じもごく普通の健康的な青年だ。ちなみにそれ以外の人型に変わることはできないようだ。そもそも頼武君がどういった由来の生物か分からないが、その姿のモデルとなった人間がいるのかも知れないな。  仰向けに転がした頼武君を二人がかりで押さえつける。経馬さんは脚の方を向いて胸に腰を下ろし、先走りを垂らしている一物を指で弄ぶ。私は両脚を持ち上げて尻の谷間に舌を伸ばした。 「うひああっ!」  前と後を同時に責められ、頼武君が声を上げる。私が夢中で尻穴を舌でほじくっていたら、いつしか頼武君の両脚はぐにゃりと曲がり、胸は経馬さんの体重で少し潰れていた。感じるとそこ以外が人型を保てなくなってくるというのは反応として分かりやすくていい。  尻穴への責めを舌から指に切り替えると、それに合わせたように経馬さんが頼武君の一物を口に含む。もう体重で押さえつけることはしていないのだが、頼武君は逃れるつもりが全くないようだ。二人はシックスナインの体勢に近い状態で、ぶらぶらと揺れる経馬さんの一物を頼武君は物欲しそうに見つめた。 「はあ、何か、すげえ興奮してきたぞ」  指で頼武君の尻の中を弄くっている間に、経馬さんの一物は完全に復活していた。私より少し下という程度でそれなりの年かさのはずだが、随分元気だ。少しだけ精力剤のような効果があるという、頼武君の先走りなどの体液の影響だろうか。私も一口だけ頼武君の一物を舐めておく。  まだ一発しか出していない私の一物はもう準備万端で、早く尻穴に挿れたくて先走りを垂らす。名残惜しそうに絡みついてくる雄膣から指を引き抜いて、そこに一物を押し当てた。 「安彦さん、俺、我慢できないっす。安彦さんのチンポ、早く……」  その言葉で私も我慢ができなくなり、張りつめた一物を一気に挿入した。基本的に感じやすい頼武君は、その一突きで身体がとけかける。 「あううっ、いきなり、あああっ! 激しいっす! 俺、とけちゃうっす!」  早くもぷるぷるのスライム状になりかけていた尻たぶを撫でてやると、少しだけ肉の感触に戻る。感じる部分はとけずに人の形を保とうとするのを利用して、色んな場所を少しだけでも感じさせてやるのだ。 「んんっ、ああくそ、そんなに夢中でしゃぶるんじゃねえよ。俺に何発出させる気だ!」  経馬さんの一物を下から頼武君がくわえているようだ。のぞき込むと、何かに耐えるような表情で夢中で吸い付いている。私が腰を動かし、頼武君が感じるように突き込み、掻き回すとその表情はますます険しくなっていく。もう積極的にしゃぶることもできず、うめくような声だけが漏れる。 「んぐう、うう、んうううっ!」  やがて仰け反るように頼武君の身体が大きく跳ねた。何度かびくびくと震えると、その身体が一気に崩れ落ちた。結局私が射精するまでは保たず、絶頂に達してしまったようだ。 「んむうっ……」  いきなり経馬さんが口付けてきて、私の口にどろりとしたものを流し込む。それは頼武君の精液なのだとすぐに分かった。濃厚なそれを少し舌の上で味わってから飲み下すと、私は身体が熱くなったような感じがした。 「うおおっ!」  私はそのまま経馬さんを押し倒し、その尻にいきなり押し入った。先程までさんざん掘られていたとは言え、いきなり貫かれて戸惑いの表情を浮かべる経馬さん。頼武君の精液の影響か、興奮した私は相手のことなど構わず、がむしゃらに腰を打ち付けた。 「あっ、すげ、ヤス、ああっ、すげえっ!」  私の一物は経馬さんの尻の中で擦られ、締め上げられる。とろとろにとけたような雄膣の感触はたまらなく気持ちがいい。自分が感じるために動いているだけだが、経馬さんのあの頑固そうな顔は快感に歪み、だらしなく口を開いて喘ぎ声を漏らす。  しばらく夢中で快感をむさぼっていると、ドロドロにとけていた頼武君が人の形を取り戻していく。起き上がった頼武君はあのとろんとした表情で絡み合う二人を見て、再びドロドロのスライムに戻る。  ぬらりとした感触が私の身体を這い上る。それは私の身体から、繋がっている経馬さんの身体までに広がり、身体の色々な場所に絡みついた。首筋や腋、乳首や脇腹、内腿なども撫でるように動く。全身をやさしくやらしくマッサージされているような感触だ。 「はあ、気持ちがいいよ、頼武君……」  頼武君の責めはそれだけでは終わらず、私の尻や経馬さんの中に入ったままの一物にも刺激が加えられる。経馬さんも身体中の性感帯に絡みつかれ、一物まで扱くように撫でられて声を上げる。 「ああくそ、やめろ、またイっちまう、ああ、すげえっ!」  三度目の絶頂が近付く経馬さんを追い立てるよう激しく抜き差しし、奥をえぐり、掻き回し、中から突き上げる。私が動くたびに経馬さんの一物が震え、何度も精液を噴き上げる。スライムはそれを吸収し、まだ足りないのかその尿道にまで入り込む。 「んぎあああっ!」  経馬さんが大きな声を上げて、身体を震わせる。同時に私の一物は締め付けられ、ひくひくと蠢いて私の射精を促す。私はそれに逆らわず、快感に身を任せた。 「ああ、経馬さん、出すぞ、はああっ!」  本日二発目だというのに、私はとんでもなく大量の精液を経馬さんの中に吐き出した。全てを出し切ってしまったようで、しばらく動くことができなかった。それは経馬さんも同じだったようで、元気なのは再び人型に戻った頼武君だけだ。 「ああ、気持ち良かったっす。もう一回、駄目っすか?」 「うーん、私はもう一発ぐらいならいけなくもないが……」  起き上がり、ぐったりとした経馬さんに目をやる。 「こっちは無理そうだな。しばらくは動く元気もないだろう。二人でする時も、いつもそんな感じだからな」 「ま、待て、俺もまだ……はあ、ああくそ、力が入んねえ……」  経馬さんは目だけはまだギラギラとしていて、まだ続けたい気持ちだけはあるようだが……起き上がる元気はないようだ。もう無理だよな。 「さて、じゃあ頼武君。チャーハンでも作ってくれるか? 思い切りセックスしたら腹が減った」 「うっす。じゃあ俺、準備してくるっすね」  頼武君が店の方に戻るのを見てから、私は経馬さんの方を見ずに声を掛けた。 「三人でするのもなかなかいいな。今度するときは私の部屋でやろう……ああ、頼武君に見られるのが恥ずかしいならもうしないが」 「……ヤるに決まってるだろ。一度見られちまったら何度見られたってもう同じだ」  ようし。じゃあ次は二人がかりで経馬さんを責めてやるかな。いや、でもそんなことをしたら次の日まで響くかな? 「てめえ、何ニヤニヤしてやがる? またろくでもないこと考えてるんじゃねえだろうな?」 「わはは。さて、チャーハンはまだかな」  店の方を覗くと、これから炒め始めるところだった。もう少し経馬さんをからかいながら待つかあ。